2009年1月28日水曜日

甲南大学杉本直己教授の話を聞く

 昨夜(平成21年1月27日)、甲南大学先端生命工学研究所の杉本直己所長の講演を聞いた。講演と言っても、視聴者15名の研究会の席である。タイトルは「ナノバイオと未来生活」。ワトソンとクリックによるDNAの二重螺旋の発見(1953年4月25日のNature誌)から現在の遺伝子工学、ナノバイオに至るまでを簡潔に説明して頂いた。人間とチンパンジーのDNAにおける塩基(A,T,G,C)の配列の相違は1.数%であるとは驚きである。また、白鶴酒造やパナソニックとの産学連携の例示も発想の転換というところで大きな感銘をした。
 それにしても、杉本教授のディベート力は素晴らしい。理系の学者とは思えないほどである(僕の少ない経験から判断すると)。アメリカでの学究生活の成果ということであろうか、それとも遺伝子の配列なのか。門外漢の僕が、同研究所の実力を知ったのは昨夜が初めてであった。今後、DNAによる検査装置やコンピューターなどができる日が遠からずやってくるかも知れない。教授は1989年のアメリカ映画「Field of Dreams」の例を挙げ話を締めくくった。まさしく、夢の実現は間近との予感を感じさせる話であった。

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